グレーシア藤沢鵠沼【同じ長谷工でもここは二重床】2階71㎡4,938万円(坪単価232万円)

続けて、グレーシア藤沢鵠沼。

設計・施工は長谷工ですが、二重床が採用されています。
坪単価が200万円台中盤~後半が中心のいいお値段の物件ですので二重床が当然と思われるかもしれませんが、大きな差のない水準のクラッシィハウス湘南藤沢シティテラス藤沢鵠沼が直床だったことを考えると少々意外ですらありますね。

クラッシィハウス、シティテラスもここと同様に長谷工設計・施工であり、マンション業界においてはエリアの先行物件に「右へ倣え」的な悪い慣習が見られることも少なくないのですが、当物件はあえて二重床にすることで特色を持たせた形になります。

直床と二重床は衝撃音の種類によって防音の度合いには差が出てきますので一概に二重床が優れているとまでは言えないのですが、将来的なリフォームを考えた場合にはやはり二重床が有利ですし、直床のクッションの効いた歩行感はやはり心地よいものとは言えないので価格帯を考えるとやはり二重床が相応しいでしょうね。

また、当物件は共用部の魅力も少なくありません。
クラッシィハウス湘南藤沢は当物件を上回るスケールがあり、やはり共用部が充実していましたが、直近のシティテラス藤沢鵠沼(総戸数145戸と87戸の2物件構成で1物件あたりのスケールではこちらやクラッシィハウスには及ばないものの…)はかなり地味な共用部になっていたので、余計に当物件の共用部は立派に感じます。

共用部のデザインに関しては日建ハウジングシステムに加え、メリディアーニも起用していたクラッシィハウスほどのインパクトや高級感はないようにも感じますが、単価的に違和感のない立派なものですし、共用施設としてパーソナルラウンジ、コモンラウンジ、マルチスタジオ(シェアリビングやコミュニティスペースなど使い方は多岐にわたる)、屋上のスカイテラスなど、共用部の充実度はクラッシィハウス以上と言えるのではないでしょうか。

また、エントランスはクラッシィハウス同様に2層吹抜で二次元的にも三次元的にもインパクトのあるものとなっているのですが、奥行があり両サイドが植栽で彩られたエントランスアプローチは特に素敵で、家に帰るのが楽しくなるのではないでしょうか。

当物件は敷地北西部にコーナーパークが施されますし、19階建とエリア内最高層の高さを実現出来ているからこその空地の豊かさを感じることも出来ますね。当物件の空地率は約58%と高い水準です。

前回のグレーシア藤沢鵠沼

公式ホームページ
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お部屋はやはりスカイレジデンスの70㎡超の3LDK、南向き中住戸です。南方向には損保ジャパンのビルがあるので低層階は視界が妨げられますが、道路を挟んでいますし、南西方向は藤沢市民会館手前の広場空間になっているので、日照も十分に得られるポジションになります。

間取りとしては、いわゆる田の字でクラッシィハウスやシティテラス同様にオーソドックスなものになりますが、同じ長谷工設計・施工のそれらよりは柱に気を遣った印象のあるもので、共用廊下側も柱による影響が少ない好感の持てるものです。
※当物件のプランの多くはもっと柱の食い込みが目立つもので当プランは当物件内でも数少ない良好なものになります。ここもシティテラスも価格帯を考えるともっと配慮があってもおかしくなかった印象なのですが、クラッシィハウスがイマイチだったことによる「悪い流れ」が影響しているのでしょう。

ただ、その一方で残念に感じるのは連窓サッシが採用されていない点でしょうか。
クラッシィハウスやシティテラスのほとんどのプランには連窓サッシが採用されていましたが、こちらの物件は基本的に採用されていないようです。

先ほど紹介した最上階住戸のようなワイドスパンであれば開口部を充実させることが出来ますが、こういった田の字ベースのナロースパンプランだと連窓サッシを採用するのとしないのとでは開口部幅にかなりの違いが出てきますので、採用して欲しかったところです。

このプランはLDと洋室3との間にパイプスペースはないようですし、やろうと思えば出来たはずなのです。
ただ一方で、洋室3の引き戸はウォールドアとなっており、大きく開け放つことが出来るようになっているのは良いでしょう。

なお、田の字プランなりに効率性は上々で、居室畳数をしっかりと確保しながらも収納を充実させることが出来ているのも〇ですね。

坪単価は232万円。異常気象による洪水被害が後を絶たない時代ですので、境川にほど近い「低地の2階住戸」という点を気にする方もいらっしゃるためか、単価はかなりこなれたものになっている印象です。低層階では眺望は望めませんが、南向きで日照は悪くありませんし、屋上に出ればスカイテラスからのオーシャンビューも楽しめることを考えると魅力ある水準と言えると思います。

設備仕様面は、ディスポーザー、食洗機、フィオレストーンのキッチン天板、トイレ手洗いカウンター、ミストサウナ、スロップシンク、良水工房とかなり充実しています。特に坪単価200万円台前半のお部屋にとっては魅力の高い仕様ですね。

管理費は217円/㎡。外廊下ですがディスポーザー付ですので一般的な水準ではあるのですが、エリア的なものもあるのかクラッシィハウスやシティテラスのリーズナブルな水準と比べると結構高く感じますね。

駐車場は全115台(敷地内)+25台(敷地外に確保する予定)で、藤沢市の条例に従い約7割という高い設置率になっています。
敷地内は最大限に駐車場設けるために機械式ばかりになっており、相応の修繕維持費がかかってくるので、将来的な懸念材料の1つにはなるでしょうね。




Source: http://mansion-madori.com/blog-entry-5963.html
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